いろいろな原稿を載せる予定です
by norikoosumi
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カテゴリ:正しく知ろう!脳について( 13 )

第十二話 脳と栄養

はじめに
 子どものうちは「からだを大きくするため」食べるが、大人になったら食事は「活動するエネルギーを供給するため」と思っている方も多いのではないだろうか。実は、大人になっても、私たちの身体を構成する物質は、摂取する食物の成分によって徐々に置き換わっている。これは、骨でも筋肉でも脳でも同様だ。したがって、どのような栄養を摂るかは、脳の健康に深くかかわる。「神経細胞はショ糖(グルコース)しか利用できない」という言い伝え(?)も「神経神話」の一つであり、実際には、脳はその活動のために種々の栄養素を取り入れている。紙幅の関係から、ここでは脂質とタンパク質について取り上げる。

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by norikoosumi | 2012-10-24 10:03 | 正しく知ろう!脳について

第十一話 脳と運動

はじめに
 動物である人間にとって「動けなくなる」ことは非常に大きな意味を持つ。ある種の動作は「反射」でも行われるが、例えば、脳梗塞(こうそく)などによって脳の一部が損傷を受けたときに、人は手足を動かせなくなったりすることから、脳が運動を制御していることが分かる。今回は、脳がどのように運動にかかわるか、逆に、運動がどのように脳に影響を与えるかということについて紹介しよう。

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by norikoosumi | 2012-10-24 10:00 | 正しく知ろう!脳について

第十話 脳と睡眠

はじめに
 『寝る子は育つ』といわれ、『睡眠不足はお肌の大敵』とも知られているが、脳にとっても睡眠は非常に大切である。夜更かしをした翌日は頭が冴えない、という短期的なレベル以外でも、良い睡眠を取ることが脳の健康には欠かせない。

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by norikoosumi | 2012-10-24 09:58 | 正しく知ろう!脳について

第九話 脳の男女差

はじめに
 『話を聞かない男、地図が読めない女』という本が全世界で600万部の超ベストセラーになった背景には、男女の行動パターンには差があるという暗黙の認識があるからだろう。では、そのような行動の差は、どのような脳の働き方の違いに基づくのであろうか。あるいは、そもそも男女の脳には違いがあるのだろうか。

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by norikoosumi | 2012-10-24 09:55 | 正しく知ろう!脳について

第八話 自閉症と脳の発達障害

はじめに
 第二次世界大戦後、出生率は低下し、子どもたちが減ってきているにもかかわらず、初等教育において学習障害児などなんらかの支援を必要とする児童・生徒は毎年1万人も増加し、就学児童の5%程度にのぼる。このような子どもたちには脳の発達障害を伴う者が多く、中でも自閉症や注意欠陥多動性障害(注1)と診断される子どもが最も多い。本稿では紙幅の関係もあり、自閉症を取り上げる。

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by norikoosumi | 2012-10-24 09:53 | 正しく知ろう!脳について

第七話

はじめに
 人間の一生は不可逆的なものである。不老不死は人の願いかもしれないが、人類を含めて、現存の地球上の生き物はみな、生死を繰り返し、命を紡いでここにある。死があるからこそ生があるのだ。とはいえ、医療の発達により日本は世界に冠たる長寿大国となり、老いてもなお元気に生活するために、脳の健康は重要である。今回は、脳の老化や認知症に至るメカニズムについて紹介する。

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by norikoosumi | 2012-10-24 09:42 | 正しく知ろう!脳について

第六話:人間の脳はどのようにして進化してきたのか

(「安全と健康」2010年6月号「正しく知ろう!脳について」掲載)

はじめに
 DNAの塩基配列に書かれた遺伝情報のレベルでは、ヒトとチンパンジーの違いは1%余りであるにもかかわらず、両者の隔たりは大きく感じられる。言葉を操ったり、文字を生みだすことができたのは、われわれの脳が著しく進化した結果である。ヒトの脳はその他の生物とはどのように異なるのだろうか?

共通の枠組みからの進化
 第2話で、発生過程における中枢神経系の元は「神経管」といわれる構造であることを述べた。神経管はどの脊椎(せきつい)動物でも共通で、その起源は約5億年前に出現した原索動物であるホヤの幼生に遡(さかのぼ)る。その後進化してきた脊椎動物の脳は、どの生物でも基本構造は「脳幹」「小脳」「大脳」から成る。
魚類、両生類、爬虫(はちゅう)類では、反射や本能的な行動を司る脳幹が脳の大部分を占めている。小脳や大脳は小さく、魚類と両生類の大脳では、生きていくために必要な本能や感情を司(つかさど)る「大脳辺縁系(古皮質)」のみ認められる。爬虫類では大脳に「新皮質」がわずかに出現する。鳥類は飛行に関連して、身体のバランスを取る小脳が非常に大きく発達している。哺乳(ほにゅう)類ではとくに大脳の新皮質が発達し、「感覚野」「運動野」といった新しい機能を持つようになる。霊長類(サル類)では新皮質がさらに発達して「連合野」が出現し、より高度な認知や行動ができるようになる。ヒトでは、新皮質が大脳皮質の90%以上を占めている。
つまり、脳は、基本構造が変化したのではなく、新しい機能が付け加わるようにして進化してきたのである。

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by norikoosumi | 2010-09-23 12:15 | 正しく知ろう!脳について

第五話:いくつになっても脳細胞はつくられる

(「安全と健康」2010年5月号「正しく知ろう!脳について」掲載)

はじめに
 かつて、脳細胞は3歳の時点が数のピークで、後は死んでいくだけと考えられていた。しかしながら、現在では、脳の特定の領域では、生涯にわたって脳細胞が産生される(これを「神経新生」と呼ぶ)ことが分かっている。しかも、このように日々新しく作られる神経細胞が記憶や学習に深くかかわることが知られるようになってきた。

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by norikoosumi | 2010-09-19 20:20 | 正しく知ろう!脳について

第四話:記憶のしくみ

(「安全と健康」2010年4月号「正しく知ろう!脳について」掲載)

はじめに

私たちの意識や思考は記憶を基礎としている。てんかん治療のために、患者の露出した脳の一部に電気刺激を与えたカナダの脳外科医ペンフィールドは、患者が過去の記憶を鮮明に思い出すという驚くべき事実に遭遇した。このことは、記憶が脳の中に蓄えられていることを示すエピソードとしてよく知られている。では、記憶のしくみはどのようになっているのだろうか?

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by norikoosumi | 2010-08-22 14:12 | 正しく知ろう!脳について

第三話:脳の成熟と感受性期

(「安全と健康」3月号掲載「正しく知ろう!脳について」)

はじめに
 前回は脳がどのように構築されるかについて紹介した。しかしながら、脳は生まれたときに完成しているのではなく、その後も環境からの影響によりダイナミックに変化していく。

シナプスの“刈り込み”
 脳の中に配線された神経細胞の軸索は、適切な相手の神経細胞と結合することによってはじめて「神経回路」として機能できるようになる。この結合部は「シナプス」と呼ばれ、1つの神経細胞あたり1000〜10000個も形成される。生まれたばかりの赤ちゃんの脳では、樹状突起と呼ばれる入力部分が、まさに木の枝のように多数張りだしているのだが、やがてこの突起は必要に応じて「刈り込まれる」ことになる。これはどういうことかというと、まず多数の樹状突起上において多数の神経細胞との間に仮のシナプスがつくられる。シナプスは神経細胞と神経細胞の刺激の伝達部であり、神経回路が働くと、その刺激によって結合が強固なものになる。そうすると、働きの弱いシナプスが淘汰されていく。つまり、神経細胞の生き残りだけでなく、シナプスにも生存競争があり、淘汰されたシナプスがあった樹状突起が退化していくという訳である。

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by norikoosumi | 2010-08-05 13:41 | 正しく知ろう!脳について